サッカー セットプレーと得点率

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一般的にサッカーでは、セットプレーからの得点率は全得点の3割程度とされています。W杯の南アフリカ大会では2割程度であったものの日本のグループリーグ突破の際には4得点中2点を占め、その意味でも無視できないと言わざるをえないでしょう。そして、セットプレーは今後、より重要なプレーのひとつになると感じる方が多いようです。そのターニングポイントになったのが、南アフリカ大会の次に開催されたロシア大会でした。VARが導入されたのが原因です。審判の見えない反則などがビデオ判定により認定されやすくなったためです。自陣のエリア内で雑なプレーをするとファールを取られやすくなるため守備に慎重になり、神経を尖らせる場面もよく見られたので記憶にある方もいることでしょう。

ロシア大会では以前の大会よりもセットプレーからの得点は、格段に増え、総得点の4割に達しました。セットプレーが苦手であったイングランドは、弱点を克服し、ロシア大会では8ゴールを量産しました。これは、2位以下の4ゴールを大きく引き離しています。セットプレーの練習に最も時間を割いたことコーチも認めていることからセットプレーがいかに大事であるか理解できるでしょう。セットプレーは、リスタートの速さが大事であるとされているが、一概にそうとは言い切れません。セットプレーやエリア毎にきちんと分析し、それに適したリスタートの仕方を工夫していくことが効果的な攻撃に繋がって、得点に結びつくのです。

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